本当は1泊で乗鞍に行こうと思ったのだけど、今日の4時に急用が入ったので、計画練り直し
日帰り乗鞍でもイイのだけど、スキーバスの時間に合わせると時間の余裕が無いしどうしたものかと考えていたら、ふと名案が
御嶽を田の原から入れば夜明けとともにスタートできるし、毎年恒例のように登山で5月に田の原から登っていたのでコース取りは把握しているので御嶽することにしました。
夜9時に自宅を出て19号をひたすら走り12時過ぎに田の原の駐車場に到着。ここの公衆トイレは自動ドアでいつものことながら驚かされる。
駐車場には自分以外に1台車が。たぶん登山者かスキーヤーだろう。
外はこの前の乗鞍は夜も寒くなかったのにここは寒い。さすが標高が高いからだろう。朝も早いから速攻でシュラフに入って熟睡。
朝5時に起きる予定が起きたら6時 時間があれば二の池方面にも下りようかと思ったけど。なんだか先行き不安だなぁ
すばやく食事を取り準備して田の原の鳥居をくぐる。
出だしから雪があるので既にシールを貼り付けておいた板をはく。
ここからみる御嶽は目の前全体に広がる大きさを見せてくれる。御嶽の姿の中でも大好きな光景だ。この時期田の原から王滝頂上を目指す場合夏道のある尾根上を登るルートと下から王滝山荘直下まで繋がっている雪渓をつめるルートの2種類がありいつもは雪渓をつめるルートを選ぶのだが、今回ももちろん雪渓ルートを選択。いつもはつぼ足アイゼンなのでシールで登るのが楽しみだ。
ただこのルートは途中ハイマツ帯で分断されているので、スタートする前にコース取りをしっかり把握する必要がある。何も考えずに登ると途中ハイマツで行き止まりとなり引き返すしかなくなる(ハイマツ漕ぎは植生を考えたら絶対だめ)。
自分は以前から来ているので何処を登るのかは大体分かる。
田の原湿原の中を緩やかに登ると鳥居が出てきて、ここから樹林が濃くなる。帰りのツリーランは大丈夫かなぁ?
7合目に差し掛かるころには樹林も疎林になり、夏道なら赤ハゲというガレ場のようなところに出るのだが、雪渓に取り付くためここから夏道を離れて向かって左側の沢に向かって進む。今年は雪が多いから薮こぎせず登れそうだ。
田の原からのルートはロープのルートのように変化に飛んだ内容ではなくひたすら急な雪の斜面を遥か上に見える王滝山荘目掛けて登るという極シンプルなルート。乗鞍のカモシカゲレンデを延々と登るみたいな感じの結構ハードなコースだけどスタート地点の田の原駐車場が眼下に良く見えることから ここまで登ってきたんだという充実感あり。
雪質は早朝スタートだけのことはありパリッと締まったグッドなザラメ。最近の気温の高さからやわらかい雪ばかり滑っていたので、これは素直にうれしいな~。
登るにつれ傾斜も益々急になるが、締まった雪にシールが良く噛み快適に斜登高で登る。つぼ足で登っていた時はきついな~と泣きが入っていたけど、シール歩行はまさにドラえもんがベストな選択をしてくれたアイテムみたいで。無茶苦茶楽チンだ 滑る時も楽しいけどシール歩行も大好きだ。
駐車場あたりは天気も良かったけど気になっていたのが頂上付近の鉛色の雲の塊。田の原側からの御嶽は以前岳人でも紹介してあったけど、王滝頂上までの斜面は南側に位置する関係から他の御嶽のエリアに比べて風がきつくないそうだが、今日は8合目あたりから強烈な風が吹き荒れる。上の方の雲も益々どす黒くなる。
9合目を過ぎてしばらく雪渓を登っていたら夏道の尾根との合流地点から降りてくる登山者の若い男の子と出会う。
上の方の天気を聞いたら王滝から先はガスで景色なんて見えずすさまじい風とのこと。上に上がろうかどうしようか色々考えたけど、天気のいい日に登って展望は楽しんでるので、ここでオシマイソロの行動はすばやい諦めが大事です(軟弱なだけ?)
テレマークにとても興味が歩けどスキーをしたことが無いので無理ですかねといってきたので、1年前の自分はまさに君と一緒だったので大丈夫!といってあげた。人間何事にも挑戦すれば結果はあとからついてくるものだといってもまだまだへたれですが
ポットのコーヒー飲んで一息入れたあと登ってきた雪渓を下に向けてドロップインする。落ち込んでて先の見えない箇所もある急斜面だが、雪質の良さでエッジがきいて珍しく転倒なしに滑り降りました
もちろんゲレンデではないので数ターンごとに斜面を確認するために立ち止まって斜面を観察しましたが 雪質がいいとまるで上手くなったように錯覚する(あくまでも錯覚で下手なのはそのまま)
のぼりは時間がかかっても滑り降りるのはほんの一瞬。このルートの滑りは、乗鞍などのようにバリエーションは無いけど、眼下の田の原に向けて一気に滑り降りる爽快感は素晴らしい。あっという間に7合目まで降りたので、もう一本から身で8合目までシールで登り滑りました。
気がかりだった樹林帯も、雪が適度にやわらかかったのでテレターンとボーゲンの繰り返しで何とか無事に降り登山口に無事下山しました。
いやーつぼ足の時に比べたら恐ろしいくらいの速攻登山!やはりスキーの機動力って素晴らしいですね~。
本日登って滑ってきた跡。このルートはまだ夏道が完全でないので登るには雪山装備と技術が必要です