バックカントリー槍ヶ岳飛騨沢1日目2009年4月23日(木)

YT

2009年04月25日 02:27



南沢より北穂高岳滝谷の岩壁を望む。雪のアルプスはやはり素晴らしい。
今期の山スキーも折り返し地点を過ぎようかとしていますが、友人ノノリンさんから飛騨沢やりませんかと刺激的なお誘いが

槍の飛騨沢は自分が始めて槍ヶ岳に登ったルートであり昨年も秋の槍穂には新穂高から良く入った。 上高地からの槍穂は明るく開放的な雰囲気だけど新穂高からはうっそうとした森と蒲田川のゴーゴーと流れる水の音、滝谷の迫力ある岩壁が槍穂の凄みをかもし出していて自分は好きだ。

友人のテレマーカーたちは日帰りしている飛騨沢だけど、自分たちはじっくりやるため槍平の冬季小屋を利用することにした(無人で利用料1,000円を小屋の料金箱に入れる)。

前夜試しにパッキングしたザック(55㍑ザックに登山用具、食料、水、宿泊用具、板、ブーツ)を背負うと肩がもげそうだった

前夜2時に新穂高駐車場に到着した時は外は雨だったけど気にせず熟睡した







今日は冬季小屋までなので朝のんびりスタート。ザックを背負ったとたん心が折れそうでした






穂高平までは雪まったくなし。夕食用にフキノトウをとる






穂高平でトイレ休憩。このあたりも雪は無い。






白出までも板を履くほど雪は無く手前100mくらいで何とかシール歩行する






白出沢を渡り夏道を少し進んだ後リボンに従い蒲田川に下りる。しかし雪がかなり少なく、シール歩行するにはかなり際どい状態が続く。薮漕ぎや高巻きを繰り返し山スキーならではのアプローチを楽しむ?






ブドウ谷、チビ谷は予想していたようにデブリが多いが比較的柔らかく何とかシールで突破。今回初めてアッセント用のクランポンを使用したが想像以上の効果に驚く。クライミングサポートを立てても効き目はほぼ変わらない。






前方でノノリンさんがクマだ!と言ったので良く見ると数十メートル先をツキノワグマが通っていった。暖かいので今年は冬眠から目覚めるのが早かったかな?






滝谷出合で小休止。沢は割れており夏のように橋は無いので渡渉する。渡るときブーツ中に水が入ってしまい冷たかった






滝谷から北穂ドームを見上げる。稜線上は雪だったようでうっすら白い






滝谷のレリーフのある岩の上からスノーブリッジを渡り南沢の右岸を進む。ここからは左右から落ちたデブリとの戦いだった。





デブリの山のアップダウンを繰り返し神経と体力消耗。





振り返ると北穂~涸沢岳の稜線が素晴らしかった。この風景を見るだけでも来る価値があった。




デブリの山を越えると森の中のトンネルに入る。ここを越えると?



槍平でした。夏と違い広い雪原だ




槍平冬季小屋に到着。本日自分たちの他に利用者なし。




小屋の中は思ってたよりもきれいだった。人数が多いと宴会できそうだ。ツェルトに包まり夕食。毎度のことながらジェットボイルの威力はすごい。今回も使用したがFトラックのピコシェルターは最高です。




夕食後はロウソク眺めながら焼酎のお湯割をおいしく頂く。
寝るときにプラティパスで湯たんぽを作りシュラフに入れて寝ましたが、これは冬季の山泊にはかなり利きます。寝始めは寒いけど8時間ぐっすり練れました。さて明日は飛騨沢! 気合入れてがんばるで~
                             つづく
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