鳩吹山 2010年11月3日(水)

YT

2010年11月03日 22:43



数年ぶりに岐阜県可児市の鳩吹山を訪れました。噂に聞くキレットを歩きましたが、想像以上の厳しさにびっくりしました。
本日も好天を狙って高いお山に行く予定ですが天気予報がいまいち定まらないので結局朝まで熟睡。

皮肉にも天気はまあまあ良かったので色々考えて

数年ぶりですが岐阜県可児市の鳩吹山に行くことにしました。

この山は以前よく通いルートの殆どは歩いているのですが、非公式のルートも噂で色々聞いていてその中でもキレットルートなるヤバいルートが存在することも知っていたのでいつかはと思っていました。

でもスキーに熱をあげてしばらくご無沙汰していました。

そこでいい機会だからとパノラマⅡルート~頂上~氷場ルート~キレット~滝場東尾根と歩くことにした。

パートナーは自分より足前がしっかりしている息子。

まあこういう場合は名前だけで大したルートではないだろうとこの時は舐めていた。





遅めの出発で12時半に大脇登山口に到着。前いたニワトリたちはいないがどこ行ったのだろう?




登山口からしばらく一般ルートの小天神ルートを進み、途中からパノラマⅡに入る。ここは今はバリエーションに入るので入り口は内緒。




このルートは前半がとにかく急登。そして後半はほぼ垂直の岩壁。怖ければ横に巻ける個所もありますが息子はスイスイ登っていく。




この個所は正直ロープで確保しなければいけない所で息子も最後の最後でビビり横に逃げた。トップロープなら短いながらいいゲレンデになると思うが。




岩場を越えればあとは通常の山道になりほどなくして頂上に到着し握ってきたオムスビをほおばる。御嶽は雲に隠れて見えない




休憩もほどほどに氷場ルートに入り下降。ここもパノラマⅡと同じくバリエーションで使う人は少ない。そして気にしていた踏み跡に入りいよいよキレットへ。周りは木曽川に一気にキレ落ち凄い高度感。




なんじゃこりゃ!奥穂~西穂でも最小限の整備はしてあるがここはもちろんそんな気のきいたことは無し! 浮き石だらけで落石と滑落に細心の注意を払いながらルートを選ぶ。




ここも岩が逆層でホールドが選びにくくおまけにへつりながらのトラバース



途中でルートを振り返る。実際はもっと高度感があります



こんなところばかりです。気抜いたら木曽川にダイブします




向こうの岩壁の上にロープ担いだ人がみえます。どこを登ったのかな?




余裕見せてますが顔はひきつっています(^_^;)




ここはルート上から下降点が全く見えずルートファインティングにてこずった。高度感に押しつぶされそうになる



眼下の木曽川を見ながらの岩下りは中々刺激がありますね



下降で最も厳しかった場所。巻き道も見当たらず岩をクライムダウンするのも厳しい。15分くらい探してハング気味の岩の下にスタンスを発見する。必死で降りたがその時に岩にひっかけてCWXのお尻側に大穴が




やっと谷底の滝場ルートに合流。ここからはまたしてもバリエーションの滝場東尾根を登る。踏み跡はわずかで藪がうるさいったらありゃしない。おまけにどMな急登で二人とも登りきるまで無言でした。




東尾根より見るキレット。せめて登りならと思うが取り付くのも大変だからね(^_^;)




やっとこさ西山からの一般ルートに合流し頂上に舞い戻る。今度は雪化粧の飛騨の山や御嶽、中央アルプスがしっかりみえた。

今回のルートですが実際歩いてみて自分の想像以上に厳しいルートだった。久しぶりに山に入っていないからということを差し置いてもかなりのものだったと思う。 はしごや鎖も全くなく踏み跡も適当で当てにならない。難易度でいえば槍穂の奥穂~西穂より短いとはいえ難しいと思う。登りに使うならまだいいですが下りでは降りる個所が分かりにくいところが何箇所かあったのも難しい要素の一つでルートファインティングが出来る人向きかと思います。

歩くなら自分の足前にそれなりの自信がありルートを熟知している人と歩いた方がいいでしょう。ロープ一本持っていてもいいかもです。

まあネットでも詳細は出ていないから取り付きまで行くのも難しいでしょうが

※注記 このルートも含め鳩吹山にはいくつかの非公式ルートが存在しますが非公式故全く整備はされていません、それゆえお勧めはしませんし入る方は今一度自分でルートを事前に調べ自己責任で入ってください。

追記 膝は最後の下りで違和感が出たがおおむね良好。体力も連続して登ることもできるようになる(これは薬のおかげだと思う)
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